美容室やエステサロンなど美容系の販売促進について、調べていて思う事がありました。
それはほとんどの企業・店舗が、狭いエリアでのマーケティングを展開しているという事です。これはある意味、これまで正しい方法でもありました。自店舗から半径1kmや2km程度の商圏設定をし、その中でチラシやポスティングなど紙媒体を中心とした、集客活動を展開する。どこも同じような内容で、セットメニュー(カット+カラー+何々)で10000円等と特徴の無い、似たりよったりの打ち出し方です。これだと、競合店との差別化という意味では、中々アピール出来ず、消費者側からみれば金額だけの比較になってしまい、折角持ってる技術力など消え去ってしまって、料金競争という最悪のパターンになっているように思います。
商圏設定は、業界にもよるのでしょうがそんなに狭いものでしょうか。自身の事で考えてみると、もっと判り易いのかもしれません。評判の良いおいしい料理屋さんがあると、遠くてもわざわざ出かけて行きませんか?自分の欲しいものがそのお店にしかないと、遠くてもそこまで行きませんか?それと同じ事だと思います。
『ニーズ密着』の考え方をすれば、自ずと商圏は拡がると思います。
美容室の例でいけば、例えば『カラー技術に優れたお店』とか『縮毛矯正では一番』とか『キッズサロン』とかといった感じです。もちろんそれを謳うからには、そのニーズ対応に対して品揃えが豊富でなければなりません。カラー技術で特化するなら、カラー剤の料がはんぱなく多いとか、カラーメニューの中でもメニューが7種類も10種類もあるという感じですね。広告展開もそういう特徴を強く出せば、消費者に選ばれるお店となるでしょうし、商圏が広がる事でお客様の数も増えると思うのです。
商圏が広がれば、広告経費もかさむのではと思われるかもしれませんが、その時こそWEBというツールを大いに活用すればいい事です。WEBを活用する事で、ほぼ無料で集客が可能となります。
美容系の業種を例に書きましたが、この事は他の業界についても言えるのではないでしょうか。自社の特徴や強みをどう消費者のニーズに当てはめるか、エリア密着から『ニーズ密着』に視点を変えれば、けしてマーケットは狭くなってるとは思えないのです。
(written by スケールフリーネットワーク)