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タダのものを100円で売るビジネスモデル

マーケットで新しいニーズや商品を生み出すには、これまでの常識や定石に縛られない思い切った大胆な発想が必要だと思います。例えば一番身近な例で言えば、ミネラルウォーターがそうです。かつて水はタダで飲むものでしたが、それをボトルに詰めたり、産地を付けた途端にミネラルウォーターとして売れるようになりました。

同じ様に、それまで無料が常識だったものに付加価値をつけて有料化する、まさに「タダのものを100円で売るビジネスモデル」で利益をあげる業界・企業が増えてきています。

以下にいくつかその例をあげてみました。

○コインパーキング(駐車場)

これもかつて06年の道路交通法改正前は、路上駐車が横行しタダ停めが目立ちましたが、法改正後取締り強化と共に罰金取られる位ならと、有料の駐車場のニーズが高まったのです。街中の立地条件がいい所は、稼働率も高くビジネスとして成り立ってます。

○サンプル品の有料化(トライアル購入)

ドラッグストアなどで見られるサンプル品ですが、サイズをお試しサイズにする事で、短期間のトライアル使用商品として有料化したものです。サイズを従来のサンプル的量ではなく、1週間とか1ヶ月のお試しサイズにしている事がポイントですね。

○インターネット有料サイト(ニュースサイトなど)

インターネットは、ほとんど無料というのが一般的ですが、ニュースサイトなどでは、その情報の質やライターの知名度、付加価値の高いコンテンツに対して一部有料というスタイルを取ってる所を見かけます。

○情報商材

こちらは、例としては適切ではないかもしれませんが、インターネットでよく見かけるやつですね。自分自身の経験などからノウハウなどを情報として提供するものです。いかがわしいモノも多いのが実態のようですが、ホンモノの質の高いノウハウやオリジナリティ高いものであればニーズも高いという事でしょう。

これらのものは、本来無料であったものに対して、何でも課金してしまうという乱暴なものではありません。どれも付加価値を付ける事でビジネス化してるわけです。そこには、商品を売るというより、付加価値を販売するという発想が根底に流れているような気がします。

消費者が無料は当然と思っている分野には、ビジネスチャンスも無いと考えられがちです。でも、もしそこに有料化に成功できたなら、その先行者利益は大きいものとなると思うのです。皆さんの今行われているサービスの中で、タダでできているものを改めて見つめなおしてみてはいかがでしょうか。

(written by スケールフリーネットワーク)

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