WordPressによるサイト構築は、便利な事が多く当社でも多くのクライアントにお勧めしています。何と言ってもプラグインが豊富で、プログラムの知識が無くとも様々な機能を構築する事ができるからです。しかしながら、一方でプラグインによるトラブルが生じる事もあります。つい先日相談があった事例では、WordPressのバージョンを上げた途端正常な動きにならなかった例です。これはおそらくプラグイン制作者側のメンテナンスが行われず、新しいバージョン上で動かなくなったものと思われます。
結局プラグイン使用に当っては、何でもかんでも入れれば良いというものでは無いという事です。プラグイン同士の競合(バッティング・コンフリクト)も当然あり得ますし、第一プラグインをインストールし過ぎるとページの読み込みスピードは落ちます。よくあるのは、「これだけは入れておきたいWordPressプラグイン10選」みたいなものです。これらが全て悪いとは否定しませんが、100%安全とも言えません。なぜなら、それらとは同じ環境で使用されないからです。使用サーバーが同じ、使用テーマが同じ、WordPressのバージョンが同じ等など全く同じ環境で使用されるのであれば問題ないでしょう。しかし現実には全く同じ環境という事はあり得ません。そういったお勧めのプラグインであっても本来は導入時にひとつひとつ検証しならがインストールされるべきです。
以下にプラグイン導入で注意すべき事を列挙してみました。
①プラグインは検証・精査しながら
配布されているプラグインが全て安全とは言えません。導入時にはひとつひとつ検証・精査しながらです。
②インストールもひとつひとつ
インストールもまとめて行わず、面倒でもひとつひとつ。本来は別サーバーで動作確認後アップデートがベストです。
③繰り返しバージョンアップされているプラグインを選ぶ
プラグインの中には、バグやセキュリティホールが存在するものも多いです。これはこれでいいのですが、制作者側もそれに対応してバージョンを繰り返し上げているものは安全面でのバロメーターにはなります。
④定期的なバックアップを取る事
最も重要な事です。仮にトラブルが生じてもバックアップを取っておけば、少なくともそこまでの復帰は可能ですから。更新毎、プラグイン導入毎にバックアップする事がベストでしょう。plugins(プラグイン)、themes(テーマ)、uploads(画像等)、database(記事)ごとにバックアップが必要です。
プラグインは、通常無料のものばかりです。当然サポートもありません。全て自己責任と自己解決するしかないわけです。個人的なブログ使用程度ならいざ知らず、商用利用でCMSを構築するとなると、きちんとした知識や技術を前提の元に行うべきで、サイト完成後(納品後)の定期的なメンテナンスは我々みたいな専門家に依頼するのが本来ベストだと感じます。しかし、往々にして意識の低い企業程ココをケチります。そしてどうしようもなくなって相談してきても、知~らないっと(笑)なるわけです。
WordPressによるサイト構築、リニューアル、メンテナンスはご相談下さい。
※記事はお役に立ちましたか。もし参考になった事あれば何かシェアして頂けると嬉しいです。
(written by スケールフリーネットワーク)