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事例にみるスモールビジネスの成功要因

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スモールビジネス成功要因

かつて主婦が始めた手作り刺繍シャツが話題になった事がありました。様々な猫の表情を繊細な刺繍でリアルに再現し、胸ポケットなどに施すというもので、猫好きの人達に刺さり1着35000円前後のシャツが、爆発的に売れたというものです。現在は新たな注文受付をされていないようですが、450万以上の販売がされたようです。主婦は元々販売目的で始められたのではなく、ご自身の子供さんの為に手作りのシャツを作ったものを写真共有サイトflickerにアップしたのがきっかけでした。アップした途端、猫好きに刺さり100通以上の問合せメールが届き、その多くは外国からで最初は変なウィルスにでも感染したのかと思われたとの事。売り物ではないという返事を返していたものの、結婚する猫好きのフィアンセの為に贈りたいという熱心な文面に心動かされて応じる事になったのが最初の1歩で、その後出来る範囲内で注文を受け付けておられたようです。
この話には、中小企業が悩みとして抱えるスモールビジネスの成功要因のヒントが多く隠されていますので、今回まとめてみました。
成功要因①商品のクオリティが極めて高い事
写真を見てもらえれば判りますが、商品のクオリティが高い事です。対象となる猫の表情を豊富な色の糸を使い、リアルに再現しています。このリアル感がファンにはたまらないと感じます。商品やサービスのクオリティは、顧客に支持される為の必要条件です。良い商品だと必ず売れるわけではありませんが、品質が良い事は最低限の条件です。この場合、刺繍の技術や手間が生かされていると感じます。また品質が良いだけでもだめで、市場のニーズに支持されなければビジネスとして成り立ちません。この場合、猫好きのファンに自分のペットが身近に描かれるというのが指示された要因でしょう。競合を圧倒するような商品力であれば、高めの価格であってもその価値を理解してくれる市場には売れるという例だと思います。
成功要因②敢えて大量生産しない
猫刺繍シャツの場合、依頼者と猫の画像のやり取り、サイズ、色等の打合せを綿密に行い、1着を作るのに約1週間かかるそうです。売上を上げようと思えば、ついつい大量生産に走るものです。しかし、スモールビジネスにおいては敢えて大量生産すべきではないと感じます。大量生産するには、人を多く使わなければならなくなります。人を使えば技術の流出も生まれるでしょうし、その流出から競合が生まれ価格競争にもなります。価格競争になれば、自ずとクオリティが落ちていくという事になりかねません。人間は不思議なもので、何ヶ月待たないと手に入らない、並ばないと買えない、限定数があるなど希少価値があるものを欲しがる動物の様です。
成功要因③得意な領域で勝負する事
スモールビジネスでは、自社(自分)が最も得意とする分野・領域で勝負すべきだと考えます。一番興味がある得意な領域が、顧客へ提供する
商品やサービスのクオリティへとつながると思うからです。猫の刺繍シャツも猫の好きな家族が、子供さんへ喜んでもらえるものを作る事から始まってます。好きこそものの上手なれ、自分が欲しいと思う商品・サービスを提供する事が一番です。
成功要因④良い商品は口コミで拡がる
猫の刺繍シャツの場合は、元々販売目的ではなかったので口コミ拡散を狙ったわけではありませんでした。しかし、たまたま作ったシャツの画像をflickerにアップした事がきっかけで猫を愛するファン層に拡散しました。それも世界的にです。ソーシャルネットワークの時代の特徴は、ネットによる口コミ拡散です。本当に良いものなら市場が勝手に評価してくれ、勝手に拡散してくれる、そういう時代です。逆に自分たちは良い商品だと思っていても、広告しないと売れないような商品は、そのクオリティに問題があったり、市場ニーズにマッチしていなかったりと、実は違う部分に問題があるのかもしれません。


世の中には、良い商品が溢れています。売れている商品が必ずしも良い商品だとは思いませんが、顧客に支持される商品(サービス)は、必ずと言っていい程クオリティが高く、市場のニーズに応えられている商品(サービス)だと感じます。


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(written by スケールフリーネットワーク)

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