年明けから、日本におけるfacebookユーザーが減少傾向にあるそうです。それもハンパない数字で、激減という表現が適切かもしれません。毎月発表される数字によると、1月初めと2月初めで比較した場合、アジア全体のユーザーで1136万人、日本国内ユーザーだと329万人減少しているとの事です。この傾向は、年明けから現在まで続いており、今も減り続けていると思われます。世界的に見ても、米国・イギリスなどは減少しており、増えているのはブラジル・インドあたりです。欧米では、昨年から「Facebook疲れ」と称して、一種のストレス病的なニュースが話題になっていました。おそらく日本は、
Facebookのブームが欧米より遅れて訪れましたから、その影響も欧米よりは遅れてやってくるはずです。それが、年明けからのこのユーザー減少ではないかと思っています。
私は仕事柄、どういうものか知らないといけないし、クライアントへのコンサルティングにも関わりますので、Facebookアカウントを持ち一応やってますが、当初から積極利用はしていませんでした。それは、判り易く言うと「面倒だから」です(笑)友達の数が増えれば、それに伴い受信情報は増えます。その受信情報の肥大化とそれを追いかけ、それに対するコメントやいいね!ボタン、さらには自分からの情報発信は、いずれ疲れるだろうし面倒になると思っていたからです。(だから今でもたまにしか見ない不真面目ユーザーです・・・笑)
そもそも、私は元々facebookは日本人には向かないのではないかと思った時期がありました。
では、この減少傾向の理由がどこにあるのか、以下に仮説としてあげてみたいと思います。
①単純に飽きがきている=ブームが過ぎ去りつつある
何事にも流行がありますが、SNSにもブームがあってfacebookのブームが過ぎたのではないかという事。mixi(ミクシィ)が一時期の勢いから過去のものになりつつあるように、ピークが過ぎたのかもしれません。こうなるとSNS独特の連鎖反応で、一人が動くとその他大勢も雪崩のように動いてしまう可能性も有り得ます。今、若者は確実に「LINE」に流れています。
②つながる事へのストレス
上記に書いたストレス的な理由です。ニュースフィードを追うのに疲れるパーターン。もうひとつあるのは、facebookそのものの機能が、いつも変化している。この事が、ユーザーにもストレスを与えていないかという事です。
③ビジネスに向かない=お金になりにくい
facebookのユーザー層は、40歳台、30歳台と比較的高めです。この年齢層が、つながればそこから何かビジネスにつながるのではないか、お金になるのではないかという、下心のある異業種交流会的利用してたのではないか。あまりお金にならないと見るや、離脱するあるいは休眠となるパターン。またこの年齢層は当然子供もいます。新しくSNSをやる子供たちが、親と同じSNSをやるでしょうか、そういう側面もあると感じます。
④広告やステマ的使われ方が目立ちだした事
かつてマーク・ザッカーバーグは、「facebookは排他的でコミュニティだからクール。広告なんて全然クールではない。」と言ったはずです。ところが、この所やけにその広告が目立ちすぎます。スポンサーを集めなければ、成り立たないでしょうから、そこはある程度許せるにしてもステマまがいの広告があったり、出会い系やアフィリエイトがらみのアカウントがあったり、本名でないアカウントがあったりします。ユーザーがこういうのに気付きだせば、敬遠するのは当たり前ですね。現に何でもかんでも、いいね!を押すのは危険ですし、「豊臣秀吉」「徳川家康」「麻原彰晃」といった有り得ないアカウントなども存在するわけです。
以上は、あくまで仮説です。
私のfacebook上の数少ない友達の中でも、最近書き込みが少なくなっているような印象を受けます。いつもだいたい同じような人が書かれてるだけで、こちらが心配になる程書かれていない方も目につきます。おそらくこういう傾向が身近にも表れているという事なのでしょう。
「フェイスブックは、ユーザーが激減しているので、もう使えない。活用の必要はない。」という事ではありません。
本来、親しい知人との交流を深めるのがfacebookです。それが、マーク・ザッカーバーグの精神でもあったはずです。
(written by スケールフリーネットワーク)