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スカイマーク民事再生法適用から見る低価格戦略の是非

skyブランディングの重要性

報道にもあるように、上場会社のスカイマークが民事再生法の適用を申請しました。
報道によれば、飛行機購入のお金が作れないとか、空港への離着陸使用料が払えない等、色んな問題が表面化していますが、結局は価格競争激化に伴う売上の低迷が起因しているのは明らかです。
これは中小企業のブランド戦略にも大いに教訓となる事で、一端価格競争の波に身を投じてしまえば、価格でしか勝負が出来なくなってしまうわけで、競合会社が現れればお互いに首を絞め合い、価格競争は行きつくとこまで行ってしまう、そういう典型的な事例だと思います。また価格競争の土俵では、資本力がある大きい企業が体力的にも勝つ事が決まっています。
私も出張で飛行機に乗る事はありますが、スカイマークには一度も乗った事はありません。低価格以外にその魅力を感じませんでしたし、スカイマークには、低価格航空会社というブランドしかみえませんでした。しかし、ブランドは低価格とイコールではありません。最近でこそ、ミニスカCAなどでも話題作りをしましたが、安全性面では一時国交省から注意を受けるなど、低価格を謳うが故のマイナス面も多く表面化していました。あの会社のサービスは他社より全然いいとか、シートがゆっくりしてくつろげる、安全性が行き届いている等など、低価格以外のブランド形成が重要であるにも関わらず、その部分を軽視し価格のみで勝負した結果がこれです。
このコーナーで私も何度も書いていますが、企業がひとつの商品を製造販売したり、サービスを提供しようとする場合、最低限のコストが発生します。そのコストに見合った利益を得られなければ、それはボランティアでありいずれ破たんするのは目に見えています。薄利多売でいいじゃないかという考え方もあるでしょう、しかし価格競争が激化するとどうなるでしょう。薄利が薄利ではなくなるはずですし、売上グロスが低迷すると固定コストが賄えなくなるのは当たり前の事です。
中小企業の中には、非常に優良な商品や技術力をお持ちの企業がたくさんあります。売上が伸びないからと言って苦し紛れに低価格路線に身を投じるのではなく、そのクオリティに見合った価格で、価格以外のブランド形成で必ず売れるものだと信じています。
価格以外の別の要素で競争力を磨き、そこに消費者へ独自の価値を認めてもらう事が大切だと思います。
スカイマークの民事再生法適用のニュースは、ブランディングの重要性を改めて感じました。


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(written by スケールフリーネットワーク)

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