別表のグラフは、消費者のソーシャルメディア利用が益々進むなかで、企業側がソーシャルメディアをどの程度活用しているかという調査結果をNTTレゾナントが発表したものです。これによると、約40~50%の企業で何らかのソーシャルメディアが使われており、特にFacebookについては、この1年間で倍増しているデータが出ています。
ソーシャルメディアがこんなに注目され進む中で、その運用に関して私もよく質問を受けたり相談されたりする機会が増えました。
今日は、そんな中で最近あった質問の例をご紹介します。
まず、よくある質問なのですが、ソーシャルメディアを販促に活用する際、新規顧客を対象にした方がいいのか、あるいは既存顧客を対象にした方がいいのかという質問です。もちろん、どちらも狙うにこした事はないのですが、新規顧客をターゲットとするにはかなり難しいと私自身は思ってます。既存顧客を対象に、リピーターとなってもらえるようなプロモーションを行う、離反率を少なくする囲い込みを行う、そういった活用が好ましいと考えます。
その事により既存顧客のエンゲージメントが高まり、リピーターとなる事で、結果的にソーシャルメディア経由で周囲に情報の拡散が行われ口コミ効果が生まれます。結果的に新規顧客獲得にもつながります。
ソーシャルメディアは、冒頭に書いたように確かに利用が進んでいますから、マーケティングの手段として大切だとは思います。ただ、ソーシャルメディアの利用そのものは無料だし便利ですが、その運用にはコストがかかります。自身の業種・業態に向いているのか、ブランディングに使うのか、キャンペーンに使うのか、顧客サポートに使うのか、EC連動とするのか、広報に使うのか、採用に使うのか等など、明確な戦略のもとに役割を持たせ効果的な活用をしなければ意味がないと思います。
具体的な活用法などは、また別の機会に書きたいと思います。
(written by スケールフリーネットワーク)