●いまだにある誤ったSEO
先日ある企業様との打ち合わせで訪問した際の事でした。サイトは、当社とは違うWEB制作会社が制作したものを既にお持ちでした。問題はその更新のやり方で、「アクセス数をアップしたいのであれば、毎日記事を書いて更新しなさいと教わった」との事で、毎日せっせとブログを使い更新されておりましたが、その中身を見てびっくりぽんです(笑)。書かれている記事が、その企業の事業とはほとんど関係ない連載小説みたいなものを書かれていたり、日によっては文章とは言えない脈絡のないワードを並べたものになっていました。ホームページ制作に関わった会社がどういう指導をしたのかは定かではありませんが、このやり方は今ではほとんど効果のない方法です。毎日記事を更新=更新の頻度は、SEOには有効でアクセス数アップには必要な事です。しかしそれは、あくまで内容を伴ったものでなくてはなりません。連載小説みたいなものがもしかしてどこからか持ってきたものだとしたら、コピーとしてペナルティを受けている可能性すらある状況です。SEO対策と言う言葉が一時謳われ、小手先のSEO手法が流行った事がありました。しかし今では、全くそのような方法は通用しません。当時効果的と思われた裏ワザ的なやり方で上位表示させ、アクセスを上げていた有名な企業でさえ、ペナルティを受けいまだに這い上がれなかったりしています。その名残りなのでしょうか、いまだに誤った知識を植え付けられ、全く効果のない方法で運営されているサイトがまだあるという事に驚きます。
●サイトを濃くするという事
冒頭の事例で言えば、毎日更新するという事自体は間違っていません。しかし、その内容が伴わなければ全く効果ないという事です。仮にサイトを訪問した人があったとしても、本業とは関係ない小説みたいなものを読んでどう感じるでしょうか?本業の信頼感が増す事はほとんど考えられず、むしろ不信感さえ与えかねないと思われます。仮に小説好きの人が繰り返し訪問してくれても、本業の方へ及ぼすプラスの要素はほとんど考えられないと思います。私は「サイトが濃くなる、薄くなる」という表現をよく使います。サイトにはそれぞれテーマがあって、そのテーマに沿った記事やコンテンツで構成されているはずです。テーマに沿ったコンテンツが充実すればするほど、検索ロボットに評価され検索結果順位も高まります。検索ロボットに評価というより、そこまでなると自ずと訪問者の評価も高まるはずです。これが「サイトが濃くなる」という意味です。
もう少し判りやすく言うと、例えば「ホームページ制作会社」のサイトがあったとしましょう。そのテーマは、ホームページの制作に関する情報になるでしょうし、見てもらいたい対象は企業のWEB担当者や広告担当者、経営者あたりになるでしょう。サイトの中は自ずとその対象者に向けて、技術的な部分やデザイン、制作の手法等などの情報やコンテンツになるのが普通で、それらの充実でサイトは濃くなります。濃くなる事により検索ロボットは、「このサイトはホームページ制作に関するサイトである」と認識し、関連キーワードでの表示順位が高まります。しかし、その中にグルメリポートみたいな記事のコーナーがあったらどうでしょうか。グルメリポートの記事が増えれば増えるほどサイトは薄まり、検索ロボットはホームページ制作のサイトなのかグルメのサイトなのか判断が付き辛くなります。結果検索順位も上がらないので、アクセスアップにもつながりません。これは何も検索ロボット対策だけという事ではなく、対象者=訪問者に対しても信頼感を植え付け、繰り返し訪問、ファンになってもらえるという事にもなります。
●コンテンツが重要な理由
「コンテンツファースト」と言われる昨今では、自社のサイトへ訪問する人達を想定し、有益なコンテンツを如何に作り上げるかが問われる意味もここにあるわけです。良質なコンテンツは、人を集め人に評価されます。結果自然な被リンクを獲得し、SEOにも自ずと良い結果となります。自社の事業や業態にとって何がベストなコンテンツなのか、それを踏まえたサイト作りと更新を行うべきです。
検索に強いサイト制作、コンテンツ制作はご相談下さい。
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(written by スケールフリーネットワーク)