当社でも多くのネットショップのお手伝いをさせて頂いておりますが、成功しているネットショップがほとんどと言っていい程、必ず実施している事があります。それは、競合サイトの徹底した分析です。自社サイトについては、当たり前のごとくどの企業でもやられておりますが、競合サイトまでとなると手間がかかり、多くの企業ではやられていないのではないでしょうか。業績を飛躍的に伸ばして成功しているネットショップは、ここをしっかりやっているように感じます。言わば競合会社をベンチマークし、後出しじゃんけんで必ず勝っていく戦略だと思います。
現在のネットの世界は、競合サイトがどのような集客経路でどれだけのアクセスを稼いでいるのか、どのようなキーワードで集客しているのかなど多くの情報を知ることが可能です。これにより「競合サイト分析」と「自社サイト分析」を客観的に数値で把握できますし、劣っている点・優っている点も明白となります。おまけに自社より一歩先を行ってる企業があるとすれば、最小限の労力と時間でもっとも効果的な集客が図れることになります。これは真似でもなく列記としたベンチマークという手法です。
ではどういった視点で比較分析するかというと、ネットも実店舗もそう多くは違わないのですが、『商品=品揃え』『回遊性・直帰率』『集客力』『サービス力』、最低でも4つの視点で比較することをお勧めします。また、これらを出来るだけ客観的に見るためにも数値に置き換えて比較するべきです。(感覚的に掴まれている企業もありますが、数値でみると実は違うというケースもありました。可能な限り数値として定量的に比較するべきです。)
以下にそのポイントを示します。
■商品力=品揃え(マーチャンダイジング)
商品のカテゴリー毎、価格帯毎に、どんな商品が存在するのかを比較します。商品のアイテム数はどうなのか、売れ筋はどこなのか、販売価格と合わせて比較すれば、自社の強みと弱みも見えてきます。
■サイト内回遊性と直帰率
直帰率は、対象サイトに訪問したユーザーが別のページを見る事無く、ランディングページから直ぐに離れてしまう確率です。回遊性は、ランディングページからどの程度複数のページを閲覧したかという視点です。平均ページビューで把握できます。2つの視点でみれば、ネットショップ内の作りの問題やナビゲーション等の課題が見つかるはずです。
■サイトの集客力=経路毎のアクセス数
『検索経由=SEO』や『ネット広告経由』『ソーシャル経由』『メルマガ経由』などアクセス経路毎のアクセス数を見ます。これにより強い集客経路、弱い経路がはっきりしますし、改善点も明白です。また広告コストなどの適正配分などにも生かされます。
■ネットショップとしてのサービス力
実店舗と異なりネットショップの場合のサービス力は、『納期=配送』『カスタマーサービス』『決済方法の豊富さ』など商品購入に関する利便性を意味します。いかに顧客視点に立ったサービスが備わっているかで競合他社との比較をすべきです。
以上のような比較ポイントで分析を行い、その後優先順位に基づいた対策を積み重ねる、その繰り返しがネットショップを優れたサイトへと導くものだと思うのです。
ネットショップの構築・改善ご相談下さい。
※記事はお役に立ちましたか。もし参考になった事あれば何かシェアして頂けると嬉しいです。
(written by スケールフリーネットワーク)