先日、某クライアントさんであった話。
「うちは、いつも検索順位1位だよ・・・ヤフーは、ちょっと悪いんだけどね」
ん???ヤフーは、悪い?おかしな事言うな~と思って調べたら案の定でした。
現在Yahooが採用している検索エンジンは「Google」です。ですから、同一の順位表示になるか、同一でなくても大差がない順位表示でなければおかしいわけです。Googleには、パーソナライズ検索というのがありweb担当者であればご承知の方も多いと思います。でも時々、こういう方がいらっしゃるので敢えてテーマにした次第です。
「パーソナライズ検索」とは、ユーザが過去にどのような検索をしたのかに基づいて、そのユーザに適した検索結果を表示する仕様の事です。検索結果に表示される内容は、過去に使用した検索ワードや、クリックしたページが考慮されます。例えば「航空会社」で検索した時に、過去に「スターフライヤー」のホームページをクリックし見ていたとしましょう。そうすると実際の順位が仮に「ANA」や「JAL」が上位であっても、そのパソコンでの順位は「スターフライヤー」が最上位にくるわけです。Googleで同じキーワードで検索した時、使っているパソコン(ブラウザ)によって検索順位が異なるのはこのためです。会社のパソコンでは、いつも1位なのに、自宅のパソコンでは検索順位が違うのも当たり前の事なのです。
一般のユーザーにとっては、自身の過去データを元に自分に適した検索順位を表示してくれるわけですから、とても便利な機能なわけです。ところが、web担当者、とりわけSEO対策を担当されている方にはやっかいな仕組みです。重要キーワードと考えているもので仮に1ページに表示されていても、もしかするとそれは自分のパソコンだけかもしれないからです。(Googleは、当然一般ユーザーの利便性のみを考えますから当たり前です)
※参考までにこのパーソナライズを無効にする方法を参考までに書いておきます。
web履歴を削除したり、Chromeをシークレットモードで使うとか、いくつか方法がありますが、履歴が消えたりはまずいと思われる方にお奨めの一番簡単やり方は、検索結果のURLの末尾に、”&pws=0“のパラメータを付ける方法です。
これだと、パーソナライズされていない検索結果になります。
結局、この事が何を意味するのかというと、SEO対策の終りは言い過ぎかもしれませんが、あまりに順位だけを追い求めても意味が無いという事です。やはりいつも申し上げているように、コンテンツの中身が重要であり、コンテンツにオリジナル性や競合との差別化があれば、人気にもなるしアクセスも増えると思うのです。アクセスが増えれば自ずと順位も上がります。
判りやすいたとえで言うとこんな感じです。
街でたまたま配ってたラーメン店のチラシをもとに食べに行った所、全然まずくて食べれなかったらどうしますか?おそらく、そのお店には二度と行かないはずです。逆にとてもおいしいと何回も行くでしょうし、友達などにも紹介するでしょう。それと全く同じ事です。
SEO対策と言ってあまり順位だけに拘り一喜一憂するのではなく、まずはコンテンツ充実の重要性を大切にしたいものです。コンテンツの充実が図れれば、自ずとSEOは後からついてくるものと思ってます。
(written by スケールフリーネットワーク)